第十八章「卒都婆小町」
貞観十年(八六八年)十月末、小野小町は出羽の国から帰京し、雉丸を連れて再び母のいる山城の国山科郡…
貞観十年(八六八年)十月末、小野小町は出羽の国から帰京し、雉丸を連れて再び母のいる山城の国山科郡…
貞観十年(八六八年)秋、小町は出羽に来た時と同じメンバーで、帰京の途についた。沢山の親戚縁者に惜…
第一部 北条氏の関東制覇 戦国に散った武将の一人に大道寺政繫がいる。その政繁を語るには、先ず大…
翌日、小町一行は、囚われていた陸奥の里に帰る人たちと別れ、出羽に帰る人たちと一緒に、恐ろしい地獄…
中仙道の傳馬継手の頭領、新井信五郎の子分に、武井多吉という男がいた。彼は安中藩主、板倉勝明の発案…
みるめ刈る あまの行き交ふ 湊路に 勿来の関も 我は据えねど それから小町たち四人は那珂、高萩な…
唐衣きて馴れにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をとぞ思ふ 貞観十年(八六八年)桜の咲く三月、深…
霧の中 いづ方なりや 如何せん 小舟に乗りて 川下りけり 貞観十年(八六八年)二月の或る日、侍医…
月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身一つは もとの身にして 神泉苑での雨乞い小町に続いての清涼…
まかなくに 何を種とて 浮草の 浪のうねうね 生ひ茂るらむ 貞観九年(八六七年)になると小野小町…